- .子どもが言うことを聞いてくれない
- 全然ご飯をたべてくれない
- ゲーム終わりの時間になってもやり続けてしまう
- 学校準備をしてほしいのに遊んでばかり・・・
子育ては日々悩みの連続です。
特に子どもがワガママをいったり、してほしいことを全然してくれない時なんていうのは、パパやママのストレスは貯まるばかり。
この記事では、そんな子育てに悩むパパママの参考になる「子どもが自然と言うことを聞いてくれる方法」について解説します。
もちろん、強制的に言うことを聞いてくれるのではなくて、子どもが自発的にはなしを聞いてくれるようになる方法です。
誤解の無いように先にいっておきますが、もちろん100%の確率で言うことを聞いてくれる方法ではないです。
あくまで、子どもが自発的に動いてもらうためのヒントとして「こういう方法もいいんじゃないか?」という提案です。
この記事の内容を要約すると・・・
- 人間の心には「直感」と「理性」がある
- 直感は非常に強くてゾウのような存在
- その心の中の「ゾウ」をうまくコントロールすると子育てがラクになる
- その方法が「ナッジ理論」
- ナッジ理論とは「強制することなく、自発的に良い行動をとってもらう」こと
- 子ども目線に立って、どうすれば子どもが狙った行動をしてくれるか考えよう!
もっと知りたい人は記事本編をご覧ください。
人は直感が9割 心の中に「ゾウ」がいることを知ろう
今回の話しのベースになるのは「竹林 正樹」さんのTED講演です。
この記事を見る前に、先に動画を見てもらったほうが分かりやすいと思います。
この講演で話をしている内容は、子どもだけじゃなくて、大人にとっても効果的なお話です。
竹林さんは公演の中で「人は正しいと思っていても、なぜか非合理的な行動を取ってしまうこと」について話をしています。
まず、人の感情を大きく分けると「直感」と「理性」という2つに分けることが出来ます。
僕たちがいろんな意思決定をするとき、この直感と理性を天秤にかけて、情報の取捨選択を行っています。
そして何より、多くの人が自分は直感ではなく、理性に従って生きていると思っているかもしれません。
ですが、時に子どもだけじゃなく、大人だって合理的とは思えない行動をとるときがありますよね。
- 食べてはいけないと思っているのに夜な夜なラーメンを食べる
- ついついお酒を飲みすぎてしまう
- 他人に嫉妬することに時間を使ってしまう
- 必要以上に高価な買い物をしてしまう
- 誰もいないからと信号無視をする
- ゴミのポイ捨て
などなど・・・数えればキリがないほどですが、多くの人が大小様々な「しちゃいけないと分かっていてもやってしまう」そんな行動を取ってしまうことはあると思います。
実際僕も、ダメだとわかっていてもやってしまうことは多くあります
なぜ、人は理性ではダメだと思っていても、感情のままに、直感のままに行動をしてしまうのでしょうか?
冒頭に紹介した動画で公演をされていた竹林 正樹さんは、人間の直感を「ゾウ」に例えました。
人の心はまさしくゾウと同じような特徴を持っています。
ゾウがどんな生き物か知ることで「直感」がどんな働きをするのかを知ることが出来ます。
人の直感は意外と凶暴!心の「ゾウ」はとても強い存在
ゾウという生き物は意外なほどに凶暴な生き物です。
動物園で見るゾウはノソノソと動いて、ゆったり生きてるように見えますが、
一度怒り始めると、人間の手ではどうしようもないほど暴れまわります。
インドでは年間500人以上がゾウとの接触により命を落としています。
それほど凶暴なんですが、その凶暴さは人間の感情も一緒です。
一度暴れ始めると理性の力で抑え込むのはかなり難しい。
- あの商品が欲しい
- あの人と話したい
- あの場所に行こう
- これをやろう
そんな一時的な感情に任せて行動をしてしまうことは、誰しも経験があると思います。
人間の感情は暴れ始めると、理性の力では抑え込むことが出来ません。
特に子どもはこの特徴がかなり顕著ですよね。
自分のしたいことがしたい!
嫌なことはやりたくない!
ご飯食べるより遊びたい!
寝たくない!
理性の力も弱いので、心のゾウは暴れまくります。
一度「イヤだ!」という気持ちに火がついたら、手がつけられないですよね
心の中の「ゾウ」は悪習慣を続けやすい
子どもも大人も、心の中にいる「ゾウ」の赴くままに行動してしまうことが多くあります。
問題なのは、そのほとんどが「悪習慣」を優先的に選んでしまうということ。
そして悪習慣行動の多くは無意識に行ってしまっているんです。
冒頭でもお伝えしたように食べてはいけないと思っているのに夜な夜なラーメンを食べてしまったり、ついついお酒を飲みすぎてしまったり、他人に嫉妬することに時間をつかってしまったり。
その行動自体が悪いわけではないんですが、
それを悪いことだと思っているにもかかわらずやってしまう
というところに問題があります。
このような悪習慣というのは私達には非常に魅力的に映ってしまいます。
そして、それは子どもも同じなんです。
子どもだってわざとワガママを言いたいわけではありません。
だってワガママを言ったら怒られちゃうから。
それでもワガママをいってパパやママを困らせてしまうのは、「悪習慣」へ向かって走り出した心の中のゾウが原因なんです。
では、その「心の中のゾウ」をうまくコントロールするには、どうしたらいいのか?
その解決方法が今回紹介する「ナッジ理論」なんです。
人間が無意識に行動する「ナッジ理論」とは
ナッジ理論とは、2008年にアメリカの経済学者が提唱し、その後ノーベル経済賞まで受賞した理論です。
ちょっと経済学者とか、ノーベル経済学賞なんてワードが出てきたら小難しく感じるかもしれませんが、
「それだけ凄くて、世界的にも認められてる理論なんだな!」
と思ってもらえれば大丈夫です。
ナッジ理論は、大きくは「行動経済学」と呼ばれる理論の中の1つです。
このナッジ理論をざっくりと説明すると
というもの。
人に命令をすることなく、そっと背中を押してあげるだけ。
それが一番行動してもらいやすいという話です。
先程説明した通り、人の感情はまるでゾウのように凶暴で、
どうにかしてコントロールしようとすると、逆に暴れまわってしまいます。
動け!動け!と必死にゾウを押してみたところで、
人間程度の力では1ミリも動かないゾウですが、
仲間のゾウが鼻先でスッと優しく押してあげると、途端に動き出したりします。
これと同じように人間の感情も、強制したり、強要したりするのではなく、
そっと背中を押してあげたほうが動きやすいという性質を持っています。
例として、最近のコンビニだとレジ前に足跡マークがあったりしませんか?
この足跡マークが書かれていると、誰に言われるまでもなく、その足跡マークの上で立ち止まって自分の順番が来るまで待っていたりします。
コロナが流行したときには、ソーシャルディスタンスを取るように等間隔で足跡マークが書かれていましたが、みんなそれを目安に前のお客さんとの距離を取っていたりしましたよね。
それが「ナッジ理論」によって、人間が無意識に行動したということなんです。
このナッジ理論をうまく使うことで、子育ての悩みを解決するヒントにすることが出来ます。
実際にどうしたらいいの?ナッジ理論で重要な「EAST」
それでは早速ナッジ理論を子育てに応用してみましょう!
と言いたいところですが、ナッジ理論にはいくつかのやり方があります。
ただ適当に「それとなく勉強道具を机においておけば良いんでしょ?」と考えているとうまくいきません。
人が動きやすいように環境を整えるための方法はいくつかありますが、
今回はそのフレームワーク(枠組み)の中で最も有名な「EAST」というものを扱います!
この項目を1つ1つ詳しく解説していきます。
E-Easy(簡単/簡潔):簡単なお願いごとをするようにしよう
子育てナッジを実践する上では、まず何より「簡単」であること。
難しい理論や回りくどい説明は子どもにとって理解しがたい。
というより理解するのが難しい、そして面倒くさいと思われてしまいます。
子どもの視点でも理解しやすい方法を実践するのが第一条件です。
ナッジ理論で考えると、複雑に考えないと分からない仕掛けというのは、あまり効果がありません。
子どもが無意識にでも認識して、実践できるというのが大事です。
A-Attractive(魅力的/印象的):子どもにとって魅力的な提案を
そして次に、子どもにとって魅力的な提案をする必要があります。
大人にとっては魅力的に感じることも、子どもにとって魅力的かどうかは分かりません。
「このやり方をやると、確定申告が簡単になる」
と子どもに言っても「すごい!」となる可能性はほぼ無いですよね。
大事なのは、あくまで子ども目線です。
相手の目線、子育てにおいては子どもの目線になって魅力的な提案をすることを意識しましょう。
S-Social(社会性):みんながやっていることを伝えて
次に社会性ですが、この社会性をわかりやすく言うと
「他の人はやっている」という表現がピッタリだと思います。
例えば
と言われたら、その提示されたプランを選択しやすかったりしますよね?
それが社会性です。
子育てにおいても、子どもが「自分だけじゃないんだ!」と思うことで、行動しやすくなります。
T-Timely(タイムリー/タイミング):なるべく子どもが疲れてない時に
あとはタイミングです。
適切なのは「子どもが疲れていないタイミング」に実践することです。
どんなに上手く誘導できるナッジだったとしても、学校も部活も頑張ってヘトヘトで帰ってきた時に「部屋の掃除をしなさい」と言ったって、実践するのは難しいですよね。
よくあるのが「今すぐやってほしい」というタイミングで声をかけることってありませんか?
緊急性の高いものに関しては仕方ないですが、そうじゃないものは事前に話をしておいたりして、あらかじめやるタイミングを提示しておくと良いかもしれません。
こういった要素を組み込みながら、子どもがうまくやってくれるように誘導できる環境を作るのがナッジです。
最も大事なのは「選択肢を奪わないこと」
「こんなにたくさんあったら覚えきれないし、難しそう」
と思われるかもしれません。
ただ、全部を一気にやらなくても大丈夫です。
今まで「とにかくやりなさい!」というお願いから、上記の要素を取り入れるだけでも、子どもが話を聞いてくれる確率はグッと上がります。
何かヒントになるかも?身近に存在するナッジ理論
次はナッジ理論を実際に実生活に取り入れた例をみながら、
ナッジとは一体なんなのか?わかりやすくみていきましょう。
男性トイレにハエのシールを貼る
これは男性用トイレに仕掛けられたナッジです。
男性用の小便器に小さなハエのプリントされています。
これは何を意味するかというと、男性がおしっこをするときに、そのハエを目掛けることで、おしっこが小便器の外にハネる事がなく、トイレが衛生的に守られるというもの。
すごく単純なものではありますが、実際的があったら狙いたくなりますよね。
(女性の方に伝わるかは不安ですが・・・w)
この男性トイレに仕掛けられたハエのプリントは
一番わかり易いナッジの例かもしれませんね。
トイレのどこにも
「トイレの中のハエを狙っておしっこをしてください」
なんて指示書きはなくても、
「自然と」「自分の意思で」「快く」
トイレを汚さないおしっこのやり方を利用者が選ぶわけです。
これがまさにナッジの効果といえますね。
コンビニのレジ前に足跡マークを設置する
これは僕たちの実生活に置いて一番目にすることが多いナッジかもしれませんね。
コンビニのレジ前に足跡マークがあったら、自然と足跡がある位置で待ってしまいますよね?
これもとても良いナッジの例だと思います。
特にコンビニで店員が
「感覚をあけてお待ちくださーい」
と毎回声をかけていたら、店員さんも疲弊しますし、お客さん側も言われてあまり良い気持ちはしないですよね。
それが足跡マークが描かれているだけで解決できるというわけです。
非常に効果的なナッジの実例だと思います。
ゴミ箱の設置を斜めにする
これは海外で実際に行われたナッジです。
デンマークでは自転車利用が盛んで、車の数よりもサイクリストの数が上回っているほど、多くの人が自転車を交通手段として活用しています。
自転車に乗っていると通常のゴミ箱ではゴミが捨てづらい。
そんなときに設置されたのが、斜めに設置されたゴミ箱。
これであれば自転車で走行中でもゴミ箱を利用しやすく、街をキレイに保つことが出来ます。
サイクリストも捨てやすいゴミ箱があれば、しっかりと利用しようと自然に思えますよね。
ナッジの「Easy(簡単)」の良い例だと言えると思います。
商品棚の手に取りやすい位置に野菜を置く
これも多くの国で実施されている方法です。
多くの人が手にとってもらえるように商品棚の中の手に取りやすい位置に野菜を置くという方法。
先程と同じようにデンマークのスーパーマーケットでは、挽き肉の隣にカット野菜パックを陳列したところ、なんと客1人あたりのカット野菜の売上が6割以上増加したというデータもあります。
具体的にレシピや組み合わせをイメージできるような商品陳列だとまとめて買うことはありますよね。
また、同じような理論で、Amazonなどのネット通販サイトでは「よく一緒に購入されている商品」というようにオススメされることもありますが、これも同じような考え方ですね。
セット買いのように、お客さんが悩まずにひとまず選びやすいものを販売するのは良い戦略と言えます。
子育てにナッジを活用してみる
ここまではナッジ理論についての解説と、実例を用いながらイメージしてもらいやすくしましたが、
ここから具体的に子育てにナッジを取り入れるにはどうしたらいいのか?について我が家で実際に取り組んだ方法などもまじえながら説明していきます。
ご飯を食べ残す時はウェイター(orシェフ)になりきる
これは我が家でも実践したりする方法です。
子どもの食事が進まない時に、ついつい親は「早く食べなさい!」と命令口調で言ってしまいますよね。
でも子どもからしたら、今が全力。
ほんとうに感情のままに生きてるな~と感じて、それが子どもらしくて良いとも思ったりします。
ただ、ご飯は食べてくれないと栄養的にもアウト。
そこで実践したのが、僕がウェイターのマネをして子どもに味の感想を聞くという方法。
「ごほん、バタコレストランへようこそ。味の方はいかがでしょうか?」
「あ、えーっと、とてもおいしいですわ(なぜかですわ口調)」
「それは良かったです。それでは引き続きお食事をお楽しみください」
そうすると子どもがまるでレストランのお客様になったように、どんどん食べてくれます。
ロールプレイングの一種ですが、割と効果的だなと感じました。
これも子どもにとっては難しいハードルはなくて、その上で自発的に動いてくれるのがメリット。
デメリットは親が少し恥ずかしい気持ちになるくらい(笑)
ただ、娘には効果的でしたが、男の子相手にも同じ方法が聞くかは試してみないと分からないです。
ロールプレイは役柄によって男の子、女の子にとって効果的かどうか変わるかなーと思っているので、
違う役柄などになりきってみると良いかもしれません。
子どもはなりきりたいもの。自分自身がご飯を食べるより遊びたくても、レストランではご飯をしっかりと食べるもの!というイメージがあったら、そこになりきります。親が少しでも適当だと子どもも役に入りきれないので、ある程度本気でやると良いですよ(笑)
「やることリスト」を作成して、終わったらシールを貼ってみる
これは僕の妻が子どものために考えた方法です。
普段子どもには「そろそろ歯を磨こう~~」と声をかけたり「お風呂の時間だよ~」とか「保育園の準備しよう~~」と声をかけてやってもらっていましたが、
どうしても疲れてきたりすると
あとでやるね~~~
と言ってテレビやYouTubeに夢中になったりしていました。
まぁ次から次にアレやって、コレやってと声をかけたら、疲れちゃうよね~
と思っていたら、妻がノートを取り出してきて
「次からこれを使ってもらおう」
と言ってきたのです。
それがコレ。
可愛すぎる・・・。
しかも各ページには子どもの好きなキャラクターが描かれていました。
これには娘も大興奮。
ふぉおお~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!
このやることリストには、2つの利点があって、
まずシールを貼るというゴールがあるので、率先して自分から準備とやるべきことを行動してくれるのが1つ
そしてもう1つは「やることが明確にわかるから、混乱しない」ということ。
どうしてもアレやって、コレやってって次から次にお願いをしてしまうと、
「また色々やらないといけないの?」と先が見えない分、多くのお願いごとをされているように感じてしまいます。
ただ、やることリストで自分の仕事を「見える化」することで、
朝の準備は5個、夕方やることは4個みたいな感じで、理解した上で取り組めるので、
終わり(ゴール)が見えるんです。
ゴールの明確化っていうのはとても大事です。
それができるやることリストは非常に効果的です。
やることリストで大事なのは、書くことは最低限にするということ。
やることに10個も20個もやることが書いてあったら、最初にスタートから心が折れて何もやらないという選択肢をとってしまいます。まずは出来るところから。最低限の数からスタートしましょう
子どもの話を聞きたい時は親から話す
これも実践してみたら意外と効果があった方法で、
子どもに話を聞きたい時には、まず親から聞いて欲しい話をしてみるという方法です。
娘は現在保育園に通っているのですが、僕が迎えにいったタイミングで保育園の様子を聞いても、あまり答えてくれませんでした。
「今日、保育園たのしかった?どんなことがあった?」
「うーん、忘れた!!!」
という感じ。
そこで以前読んだ「子どもから話したくなる「家族会議」の秘密」に書いてあった内容を思い出し、自分の会社であった出来事から話し始めてみたんです。
「パパねー、今日お仕事で会議があったんだけど、自分が言いたいことをしっかりと言えて、みんなも話を聞いてくれて、嬉しかったんだよねー」
「そうなんだー。私は今日保育園でラッキューで遊んだんだけど、友達と一緒に奪い合いしないで楽しく遊べたよー」
「そうなんだー!それは良かったねー!」
というこんな感じ。
子どもって実は自分のこと話したい・聞いてもらいたいって思っているんです。
でも「今日の保育園どうだった?」と聞かれてしまうと、質問に答えないといけない!という気持ちが大きくなるので、雑談というよりは、問題に答えようとするので、うまくお話ができなかったりするんです。
だからこそ、自然と会話・雑談という流れで話をしてみると「次は私の番!」と言わんばかりに自分の話をしてくれます。
子どもの話を聞きたいなら、まずは親から今日あったことをお話してみよう!もちろんイヤだったことも、嬉しかったことも、話をしてみると、子どもも話を聞いてくれるし、自分のことも話してくれるようになります
歯ブラシは2本以上用意して選ばせる
次は選択をしてもらうという方法です。
我が家では常時、歯ブラシは2本以上用意しています。
理由は歯磨きをするタイミングで、娘がどちらかを自分自身で選択するためです。
ムッスメ、今日はどちらの歯ブラシで歯磨きをするのじゃ?
今日は赤の歯ブラシ!
という感じ。
これによって「歯磨きをする VS 歯磨きをしない」という選択肢から
「赤の歯ブラシを使う VS 青の歯ブラシをする」という選択肢に切り替わるので、
どちらを選んでも結果的には歯磨きをしてもらうことが増えました。
疲れた日などは本当にどちらも選ばず、歯磨きをしない日もあります笑
また、【アレクサ】子育ての強い味方「スマートスピーカー」を上手に活用しようの記事でも紹介したように、我が家では歯磨きをするときには、Amazonのアレクサに歯磨きの曲を流すようにしてもらっています。
歯磨きの曲が流れると、それまでテレビに夢中になっていた娘も息子も立ち上がって洗面台に近づいてきます。笑
こういった感じで無理やり「これをやりなさい!」ではなく、選択肢をちゃんと残しつつ、それでもより良い方向に向かってくれるように環境を整えたり、準備をしてみたり、仕掛けを作ってみたりすると、少し子育てがラクになると思います。
選択肢を絞るのは「選択話法」と言われるテクニックですが、
大事なのは親がして欲しい選択に誘導しないで、あくまで子どもが自発的に選択をすること。
例えばAの歯ブラシはちょっと古い、Bの歯ブラシが新しい場合に、子どもがAのはブラシを選ぶと「えー、Bの歯ブラシのほうが新しいよ?」と聞いてしまったりしますよね。
でも子どもはAの歯ブラシを選択したのに、否定されてしまったら「もうじゃあ勝手に決めてよ」という気持ちになってしまい、選択肢の意味がないです。
言いたいことがあってもグッと堪えて、子どもの選択肢を信じてあげましょう。
勿論危険を伴う選択肢はNGです。
伝え方を変えるのもナッジ
一番手軽にできる方法として言い方を変えてみるだけでも効果的です。
例えばご飯が食べ進まない時、どうしても親としては夜はお風呂の時間もあるし、朝は学校の時間もあったりで「早くご飯食べて!」といってしまいがちです。
ただ、僕らも子どものときに「早く宿題しなさい!」と言われたら
「えー、今やろうと思ってたのにやる気なくなっちゃたよ」
みたいな気持ちになること、ありましたよね?
それと同じで子どもも楽しくないとご飯の味が美味しく感じられなくなるし、美味しくないご飯は食べたくないもの。
そんな時は言い方を変えてみると良いかもしれません。
などなど・・・
子育てにおける言葉の言い換えは色んなところで使われていますし、
様々なノウハウが共有されているので、一度「子育て 言い換え」などで検索してみてください。
大人だってイヤな気持ちになると何もしたくなるけど、それは子どもも一緒。どっちもイヤな気持ちになるより「言い換え」で一緒に良い方向に迎えると良いですね。
もちろん子育てでどうしても怒ってしまうことはありますよね。
それが悪いとは僕は思いません。親だって人間です。
特に子どもは理性の効かない事が多いし、まるでモンスター。
なので、親が怒っちゃうことだってあります。
ただ、少し余裕がある時にちょっとしたテクニックを覚えていれば、もしかしたら、子育てが少しラクになるかもしれない。
それくらいの心持ちでいると良いかもしれません。
大事なのは「選択肢を奪わないこと」
「ナッジ理論」の本質は目線を合わせることです。
ナッジ理論による子育て方法というのは、無限にあります。
今回この記事でお伝えした方法というのは、あくまでほんの一例に過ぎないので、
「我が家ならこういうことが出来るかも?」
「こうしてみたら、子どもにうまく伝わるかも?」
などなど、色々アイディアが浮かんでくると思います。
そうやって考えてあげることが、何より子どもの行動に変化をもたらしてくれると思います。
この子育てナッジの一番の本質は、親が子どもの目線に合わせることだと僕は思っています。
社会で様々に活用されているナッジ理論も、人間の感情の動きに合わせて戦略的に・・・行動経済学の観点からいうとここはこうなって・・・と難しい言葉で語られることが多いですが、
めちゃくちゃ簡略化していうと
「相手の気持ちになって考える」
という言葉に尽きると思っています。
これって普段の生活では意外と出来ていないこと多いんです。
子どもにお願いするときも、どうしても親は親のしてほしいことを優先した発言をしてしまいます。
ですが、子どもだって自分の世界があって、自分の気持ちがあって、自分の心の中にも「ゾウ」がいるんですよね。
だからこそ、子どもの気持ち、子どもの目線に合わせて話をしてみたり、環境を作ってみたりすることで、自然と子どもは行動しやすくなっていうことだと思います。
そして、もう1つ大事なことは「完璧を求めない」ということ。
我が家でも子育てナッジを実践していますが、どうしたってうまくいかない日もあります。
せっかく作った保育園準備シールだって、全然触ってくれない日もあります。
どんなにウェイターのマネをしながら、食事を食べるよう促しても、食べてくれない日は食べてくれません。
でも、子どもの目線になって考えて、行動したことで、
少しずつ子どもの中で「悪習慣」ではなく「良習慣」をしていく気持ちが大きくなっていくはずです。
習慣化は1日にしてならず。
それは大人も子どもも一緒です。
それでも、日々子育てでストレスを貯めがちな時に、
ふと子どもの気持ちになって、子どもの目線になって、接してみるとすんなりお話を聞いてくれる日がある。
そうやって少しずつで良いので、ちょっと楽な気持ちで子育て出来るようになることができれば嬉しいです。
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